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2018年09月24日

悲劇から再起 若手養豚農家のいま(2018年9月22日放送)

今月9日、岐阜県で家畜伝染病豚コレラの発生が確認されました
国内での発生は26年ぶりとなります。
かつて口蹄疫で甚大な被害を受けた宮崎。
その苦しみから立ち上がる若手養豚農家の今を取材しました。

悲劇から再起 若手養豚農家のいま

一見IT企業を思わせるようなオフィス。
実はこの人は若手養豚農家日髙義暢さんです。
口蹄疫で一度全て失った日髙さんは、IOT技術を活用しながら防疫の強化に乗り出しました。
その矢先、口蹄疫に匹敵する家畜伝染病豚コレラが国内で発生しました。
口蹄疫と同様、感染するとすなわち殺処分となります。
口蹄疫を二度と繰り返さない。
目に見えないウィルスと戦う若手養豚農家の今を追いました。

若手養豚農家日髙義暢さん

 

開拓の町、川南町
巨大な消毒ゲートを構える協同ファーム
ここで所長を務めるのが日髙義暢さんです。父親が一代で築いた家業を引き継ぎました。
従業員の人達は「ビビらない精神。良くしていこうという努力がものすごくある。」「みんなで一緒に頑張っていこうという方針。」と日髙さんのことを話します。

協同ファーム

 

経営が軌道に乗り始めた2010年、畜産史上最大の悲劇が起こります。
2010年4月20日、家畜伝染病口蹄疫が発生しました。
牛や豚などを襲う口蹄疫。感染力が強く家畜の病気の中でもっとも恐れられています。
感染は瞬く間に広がりました。
そのスピードを緩めるため、健康な家畜にもワクチンを射って殺処分。
日本で初めてとられた処置でした。
日髙さんの農場でも口蹄疫が発生し、育てていた豚全てを失いました

口蹄疫が発生した時の様子

 

犠牲になった豚も決して無駄にはしない。決して悲しい出来事だけでは終わらせたくない。」日髙さんは、そう心に決めています。

日髙さん

 

口蹄疫の発生から間もなくして日髙さんは養豚業を再開します。
敷地内に加工場を設置し、独自産業化を実現しました。
ハンバーグなど様々な商品を製造しています。そして畜産業界の未来を見据えた新たな一歩に踏み出します。
IOT技術の導入です。
「朝来てはじめて水が漏れていることや餌が溢れていることがわかる。そうではなくて、これからはIOTツールで各機械の稼働状況をスマホで見える化していこうと思う。」と日髙さんは話します。

養豚業を再開

スマートフォンの活用は防疫にも役立ちます。
人がくる様子も記録できるということを色んな業者に教えています。」
一つ一つの積み重ねが身を結び、県の内外から高い評価が得られるようになりました。

 

IOTの活用で生産体制の見直しを図る日髙さんは更なる防疫の強化に乗り出しました。
そんな時、岐阜県で発生した豚コレラ
口蹄疫と同じ、家畜伝染病に指定され致死率が高く感染力が非常に強いのが特徴です。
口蹄疫と同じように家畜は24時間以内に殺処分、72時間以内に埋却しなければなりません。

防疫の強化

移動制限区域などが設定され、家畜の移動が禁止されます。経済的損失も計り知れません。
県家畜防疫推進課の谷口さんは「今回の岐阜県の場合は搬出制限区域内に農場に3つだけでしたが、宮崎県の場合搬出制限区域内に農場が密集しているので一度感染してしまうと口蹄疫同様深刻な影響を及ぼす。」とその脅威を話します。
豚の飼養頭数全国二位の宮崎県は、児湯・都城エリアに農場が集中しているのが分かります。
岐阜県では野生のイノシシにも感染が確認され、感染の拡大が懸念されています。

 

日髙さんは口蹄疫の経験を生かし、新しい養豚場を建設しています。
消毒ゲートを構え、入場する人は靴を履き替え記録して入ります。
大切なのは外で履いている靴と同じ靴で入らないようにし、農場の中の接点を一切持たないように設計しています。
新しく建設中の養豚場は周りが閉ざされています。これも防疫の一つです。
もともとあった養豚場も生産体制の見直しに伴い、現在建て替えを行なっています。
日髙さんの再起、挑戦の力となったのは同じ若い畜産農家の存在です。
地域の養豚仲間と情報共有が大きな支えとなっています。
「自分でやれることを見つけていって、それをまた隣の畜産農家に教えたり、こういう方法があるよ、など仲間うちで広げていけば必然的に養豚業界も良くなっていく。」
「どうやって僕達は進化していくべきなのか、常に考えながら口蹄疫からあっという間に8年に経った。農業畜産だけではなく、色々なジャンルの人たちも常に世の中の動きの変化を恐れずに生きていかなければいけない。」そんな意識を共有しながらみんなで前に進んでいます。

協同ファーム

 

口蹄疫から8年、そして豚コレラの脅威。
目に見えないウィルスと戦いながら未来の畜産を見据え、日々挑戦する若手養豚農家の姿がそこにはありました。
今も挑戦を続けている日髙さんは「自分の農場は自分で守る。」という意識が大切だと話します。
今までできなかったこともIOT技術を生かしながら防疫の強化を図っています。

今回日本で確認された豚コレラの他に、海外で確認された豚コレラも発生しています。
そのアフリカ豚コレラは感染力が高く致死率が高いことが特徴です。
口蹄疫と同じように特定家畜伝染病に指定されていて、人には感染しませんが有効なワクチンや治療法がありません
そのアフリカ豚コレラは、先月中国で発生が確認され、アジアでは初めての事例となりました。
アフリカ豚コレラは主にヨーロッパで流行していますが、中国での発生が確認され拡大が懸念されています。
また韓国では中国から持ち込まれた加工食品からアフリカ豚コレラのウィルスが検出されました。
アフリカ豚コレラについては日本ではまだ確認されていませんが、県では生産者や市町村などに防疫の徹底や異常時に早く通報するように呼びかけを行なっています。

アフリカ豚コレラのウィルスが検出

 

口蹄疫の経験を忘れずに、生産者の方だけではなく、日々の生活の中で私たちも防疫について今一度考える必要があると思います。

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