U-doki 美郷町ウィーク 木のぬくもりが詰まった工芸品(2022年6月25日放送分)

UMKが毎月1つの市町村にスポットをあて魅力を伝える「26市町村 みやざき元気プロジェクト」

今月各番組で美郷町を特集しました。U-dokiでは、豊かな山の木材を活かした木工芸品を生み出す工房を紹介。

美郷町は面積の約90%が森林。豊かな木を使った産業が盛んで、その代表が良質な炭「備長炭」

美郷町の備長炭は「日向備長炭」として流通し、宮崎県無形民俗文化財に指定されています。

木を大切に活用してきた美郷町であたたかい木工芸品を生み出す工房を

美郷町地域おこし協力隊・山原陽菜さんに紹介してもらいました。

美郷町地域おこし協力隊「山原 陽菜さん」

美郷町の山々に眠るクロモジという木などからアロマオイルを抽出し、町の新たな特産品にしようと日々活動を続けています。

【もっくわーく那須 美郷町西郷田代】

美郷町周辺の木材、特に間伐材(間引かれる木)を有効活用しながら素敵な木の工芸品を世に送り出しています。

最近では椎葉図書館の遊び心あふれる本棚なども製作。

テーブル

台形型天板の机で様々な空間活用が可能!軽くて運びやすいを目指して製作されました。

山型のつみき

音楽家の坂本龍一さんが代表を務め、「都市と森を繋ぐ」をテーマに森林保全活動を続ける「森林保全団体“moretrees”」の取組みから誕生した商品。デザインは新国立競技場の設計も手掛けた日本を代表する建築家「隈 研吾さん」。

山型のシンプルな形ですが、すべてが計算されつくした角度で設計され、今までにない躍動感のある形に積み上げて遊ぶことができます。その魅力は世界からも高く評価されています。

このつみきの商品化を依頼されたのが、もっくわーく那須。しかし依頼どおりの形にするのは大変でした。

[話:もっくわーく那須 代表 那須幸雄さん]

このつきみを作るのに約半年以上かかりました。勾配(角度)を付けないといけないし、子どもが触るから丸くして、口に入れるため無塗装で仕上げる必要がありました。

新しいつみきはもっくわーく那須の職人による丁寧な手仕事によって生み出されています。

[話:もっくわーく那須 代表 那須幸雄さん]

Q.木工芸品作りにおけるこだわりとは?

切れ端を捨てるなと言っています。山から頂いた資源を120%活かすのが私たちの仕事だと思っています。

Q.木工芸品作りは楽しいですか?

ハマったら楽しいです。

木への感謝を木工芸品に詰め込んだ新しいつみき。あなたも一度手にとってみませんか。

つみき

more trees(モア・トゥリーズ)オンラインショップ、もろっこハウス・諸塚村観光協会で購入可能

【木こりのSAJIYA 美郷町北郷宇納間】

長野県で林業に携わっていた岩堀さんは、10年前に奥さんの母の実家がある諸塚村に移住。

その後現在の場所にあった築110年の古民家に移り住みました。

[話:木こりのSAJIYA 岩堀 耕平さん]

この古民家は築110年ぐらい経つんですけど、後々カフェができるようにスペースを取ったりしています。

Q.スプーンは何種類くらいありますか?

14,15種類ぐらいあるんですけど、注文によって色々と形が変わるので、種類はあって無いようなものです。

一番注文が多いのは「ベビースプーン」。赤ちゃんが使うものなので、全ての部分を丸く、やわらかく仕上げています。

Q.スプーンの作り方は?

最初は丸太をチェーンソーで板状にスライスして、帯のこで大体の形に切り出します。その後、ナイフ等を使って仕上げて最後にヤスリをかけてオイルを塗ります。早くても1週間以上、遅ければ一から考えたりするので、1ヶ月とか半年待ってもらうこともあります。

材料となる木は、地元の方々が持ってきてくださるそうです。

[話:木こりのSAJIYA 岩堀 耕平さん]

一度関わってしまえば、美郷町の人々がすごく良くして下さって、ちょっとの事で声をかけてくれたり、とても優しい人が多いです。

Q.スプーン作りのきっかけは?

友達のお母さんが病院に入院していて、病院の食事が続くので味気ないなということで、食器だけでも木のスプーンで食べさせてあげたいなという思いから作りました。病院のベッドで完全に身体を起こせないというのも聞いて、食べやすく料理が取りやすいように角度を付けたスプーンを作ってみました。

とても喜んでもらえて、僕もうれしかったですし、友達も喜んでくれたので良かったです。

Q.スプーン作りのこだわりは?

一つは、持ちやすさで、持っていて重さを感じないようなスプーンを作りたいです。

二つ目は、料理の邪魔にならないように、口当たりや口から抜く時の抜け感にもこだわって作っています。

将来はカフェをしたいと思っているので、カフェで自分の作ったスプーンを使って、お客さんに楽しんでもらえたらなと思っています。

木のスプーン

木こりのSAJIYAインスタグラムからお問合せください。

岩堀さんがオーダーや要望に合わせて1人で手間暇をかけて作っていますので、すぐに対応できない場合もありますので、

予めご了承ください。

木こりのSAJIYA

インスタ:#kikorinosajiya