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こんにちは!ライターのホリミホです。
今回は、気さくなシェフ・上村さんがもてなすアットホームな薬膳レストラン「兆紐(きざひも)」をご紹介します。
ほっとする田園風景の中で味わうお野菜ランチ

都城市の中心部から車で20分。
のどかな田園風景のなかに広がる「兆紐(きざひも)」を手がけるのは、大阪出身のシェフ・上村貴弥さん。実家の焼き鳥店や和食、イタリアン、フレンチ等で経験を積み、「これまでの経験を活かせるのはここではないか」と思い、3年前に縁のあった都城市へと移住しました。
また、料理人として「命を食に変える」感覚を理解するために、自ら狩猟免許を取得。奈良や和歌山の山々で猪や鹿の解体を学んだ経験が、いまの料理づくりにも息づいています。

こうした「命と食材に真摯に向き合う姿勢」は、薬膳の考え方にも通じています。
オーナーの上村さん曰く薬膳とは「日頃食べているもの、野菜の効能や栄養を理解して、季節や体調にあわせて食材を選んで食べる」こと。「この季節にこの野菜を食べたらいいよ」と捉えてもらえればとおっしゃっていました。

地元野菜を中心に。食材の力が活きるお野菜料理
自然農法で育てたハーブや、近隣の畑で収穫される野菜をふんだんに取り入れた薬膳ランチ。なかでも女性人気は「平日限定サービスランチ(2,400円)」。前菜1種、スープに加えて、3種から選べるメイン、ミニデザートが付いた満足感たっぷりのセットです。
この日はメインの中から「へべすのバターソースリゾット」をチョイスしました。

高千穂牧場のバターにへべす果汁を合わせたソースは、クリーミーなのに後味さっぱり。千切りされた夏じゃがのザクザク感がアクセントになっていて、一口ごとに違った表情が味わえます。バターのコクがしっかりありながらも重さはないので、暑い時期にもさっぱりと食べられる逸品です。

ほかにも「青紫蘇のジェノベーゼ風パスタ」や「焼ナスとトマトの練りごまソースパスタ」といった、今しか食べられない旬の料理が勢ぞろいしていました。


なお、前菜には「ゆらゆらサラダ」も登場。コロンとしたガラスの器に盛られた姿が可愛らしく、揺れる見た目に心が癒されます。
食後にはとっておきのハーブティーもぜひ

ランチの締めくくりには、和漢薬膳師でもあるシェフがセレクトした、三股町・宮崎上水園のハーブティーを。「ゆるり(緑茶×カモミール)」、「めぐり(ほうじ茶×ジンジャー)」、「ふわり(ほうじ茶×ローズ)」の3種のうち、この日は「めぐり」をセレクトしました。

ほうじ茶の香ばしさに、少しスパイシーな香りが重なり、スッキリとした味わいです。「ここで飲んで初めてハーブティーに興味を持つ方も多いんですよ」とシェフ・上村さん。
そして、店内奥のマガジンラックには『食べる通信』が並びます。食材とその生産者の物語をセットで届け、作り手とお客さまをつなぐ、東北発の取り組みです。奈良で出会って以来、宮崎でも『かごんま食べる通信』『宮崎ひなた食べる通信』を購読してきた上村さんは「兆紐を通して、生産者とお客様をつなげたい」と語ります。
料理でご縁を紡ぐ「兆紐」で、季節の一皿を見つけに出かけてみませんか。
≪店舗情報≫
- 店名:兆紐(きざひも)
- 住所:都城市庄内町8222-1 徳石石油敷地内
- 電話番号:0986-36-6370
- 営業時間:11:30~15:00
18:00~(2日前完全予約制)- 定休日:金曜、月1回不定休
- 駐車場:20台
- 📷 Instagram:@kizahimo
※営業時間・定休日は変更になる場合があります。来店前にご確認ください。
※記事中の価格は2025年9月取材当時のものです。