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本記事では、レチノールを使う際のスキンケアの順番を解説します。
せっかく美肌のためにレチノールを取り入れるのであれば、レチノールの働きを充分に発揮できるような順番で使いたいもの。逆に、誤った順番・使用方法でレチノールを使い続けていると、肌に負担を与えてしまったり、最悪の場合は肌トラブルの原因になってしまったりします。
レチノールの正しい使い方を学んで、毎日のスキンケアで実践してみてくださいね。
レチノールの働きは?
レチノールはビタミンの一種でビタミンAと呼ばれている成分です。さまざまな肌悩みにアプローチする美肌効果が高い成分だといわれています。
まずはレチノールの肌への働きを解説します。
肌のターンオーバーを促進し肌トラブルを抑える
レチノールには、肌のターンオーバーを促進してくれる働きがあります。ターンオーバーとは肌の生まれ変わりのことで、周期が乱れてしまうと古い角質が蓄積し、肌のくすみやシミといった肌トラブルの原因になります。
レチノールを取り入れることで肌のターンオーバーが促進されるため、古い角質が除去されて透明感のある明るい肌に。
コラーゲン・ヒアルロン酸の生成を促進し肌に弾力を与える
レチノールにはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成を促進する働きもあります。
コラーゲンやエラスチンは肌のスプリングのような働きをしているため、ふっくらとした若々しい肌を保つためには必要不可欠です。ヒアルロン酸には肌のうるおい・柔軟性をキープする役割があります。
レチノールを使用することでこれらの成分の生成が促進されるため、ハリ・弾力のある肌をキープできるようになるといわれています。
レチノールを使うのは朝?夜?
レチノールは朝と夜、どちらで使用するのがいいのでしょうか。
結論、レチノールは朝晩両方とも使用することができます。その一方で、レチノールは紫外線に弱いため朝の使用はおすすめしないといった声もよく聞きますよね。確かにレチノールは紫外線や空気、温度などで簡単に劣化してしまう敏感な成分です。しかし、紫外線対策をしっかりと行えば、本来は朝でも使用することができます。
ただし、レチノールの濃度が高いアイテムなど、製品によっては夜のみの使用が推奨されていることもあるため、使用方法を確認した上で使うようにしてくださいね。
レチノールを使う順番
レチノールは基本的に油性の成分であるため、保湿クリームなどの油分が多いアイテムに配合されていることが多いです。つまり、スキンケアの最初に使うと、肌に水分を与えていない状態で油分で蓋をしてしまうことになります。
また、レチノールは美肌作用が強い一方で、肌にとって刺激も強い成分。化粧水などで保湿をしていない状態で直接塗ると、肌に負担を与えてしまう可能性もあります。
そのため、化粧水や乳液で肌に水分を与えた後に使用するのがおすすめです。以下の順番を参考にしてみてください。
化粧水→美容液→乳液・ジェル→レチノール配合化粧品→保湿クリームなど
製品によっては違う順番での使用を推奨されていることもあるので、説明・注意書きをチェックしてから使用しましょう。
レチノールを使うときの注意点
レチノールは簡単に取り入れられる美肌効果の高い成分です。その一方で、刺激も強く、使用方法を間違えると肌トラブルや肌荒れの原因になってしまいます。ここでは、レチノールを使うときの注意点を解説します。
朝に使用する場合は紫外線対策を
レチノールは、紫外線に弱い敏感な成分です。そのため朝に使用する場合は、日焼け止めをしっかり塗って紫外線対策を忘れずに。レチノールの使用後に日焼け止めを塗らずに日光にさらした状態でいると、肌トラブルを引き起こす原因になります。
レチノール誘導体も、純粋なレチノールよりは紫外線に強いですが、紫外線の影響を全く受けないわけではありません。レチノール系のアイテムを朝に使用する場合は、日焼け止めを必ず塗りましょう。
保湿ケアは念入りに
レチノールを使用するときは、保湿ケアは怠らず念入りに行いましょう。
レチノールはターンオーバーを促進する働きが非常に強い分、皮剥けやカサつきも起こりがち。肌の乾燥は、バリア機能が弱くして肌荒れを引き起こす原因になります。そうならないためにも、肌の水分を保てるように入念な保湿ケアを心がけてくださいね。
初めての使用する場合は少量から
初めてレチノールを使用する場合は、必ず少量からスタートするように。いきなり大量にレチノールを塗布すると、皮剥けやかゆみ、カサつきなどを引き起こします。これはA反応といわれ、レチノールを塗布することでターンオーバーが急激に促進されるために起こる現象です。一時的な反応で、レチノールが肌に慣れると落ち着きますが、できれば皮剥け・かゆみなどは極力抑えたいですよね。
A反応を抑えるためにも、まずは少量から試すようにしましょう。
レチノールと一緒に使いたい成分
レチノールは、他成分と組み合わせることで刺激を抑えたり、相乗効果で美肌作用をさらにアップさせたりすることができます。ここでは、レチノールと相性のいい成分を紹介します。
ナイアシンアミド
ナイアシンアミドはビタミンB3と呼ばれるビタミンの一種です。ナイアシンアミドは肌の奥にあるコラーゲンの生成を促進し、表皮を支えてハリのある肌へ導いてくれます。ナイアシンアミドもレチノールも肌の弾力をキープしてくれる成分ですが、働きかける工程が異なるため、一緒に使うことで肌に多角的にアプローチできますよ。
セラミドやヒアルロン酸など保湿成分
レチノールはターンオーバーを促進させるため、一時的に乾燥がひどくなってしまう場合があります。そのようなときは、セラミドやヒアルロン酸など肌の保湿力を高める成分と併用するようにしましょう。肌の水分バランスを保ってくれますよ。
ビタミンC
レチノールはコラーゲンの生成を促進させる働きがあるため、肌に弾力やハリを付与します。ビタミンCにはコラーゲン生成に必要な酵素を助ける作用があるため、肌の弾力・ハリをアップさせたいなら、レチノールとビタミンCの併用がおすすめです。
まとめ
今回はレチノールを使う順番や注意点、相性のいい成分の紹介をしました。相性のいい成分として紹介したものは水溶性なので、レチノールと併用する際は水溶性成分→レチノールという順で使用しましょう。
また、レチノールは美肌効果が高い分、A反応が起こりやすく、敏感肌や乾燥肌の方にとっては刺激となってしまうこともあります。保湿ケアや紫外線対策を丁寧に行いながら、少量ずつ試してみるようにしてくださいね。