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本記事では、初心者の人でも安心して始められるレチノールの基本の使い方や注意点をわかりやすく解説します。
美肌に導いてくれると近年注目を集めているレチノールですが、使い方によっては赤みや皮むけなどの「A反応」が出ることも…。A反応を抑えながらレチノールを活用できるように、今回紹介する内容を実践してみてくださいね。
レチノールとはどんな成分?

レチノールは、ビタミンA誘導体の一種で、肌にとって欠かせない成分です。
レチノールは、肌のターンオーバーやコラーゲンの生成・ヒアルロン酸の合成を促進し、肌のハリやうるおいを保つのに役立つとされています。その他にも、皮脂の過剰分泌を抑制したり肌の保湿力をアップさせたりと、肌にマルチに働きかけてくれる万能な成分です。
ただし、初めて使う場合やレチノールが高濃度で配合されている製品を使用する場合、赤みや乾燥、かゆみなどが出る「A反応」が起こることも。肌のターンオーバーが急激に促進されることで起こる一時的な反応で、肌に問題が起こっているわけではありませんが、かゆみや赤みが出るのはなるべく避けたいですよね。
ひどいA反応が起こるのを避けるためにも、使い方や注意点を知っておきましょう。
レチノールのメリット

レチノールは肌に対してどのように働きかけるのでしょうか。
シワやハリ不足に効果的
前述のとおり、レチノールはコラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポートし、肌にうるおいと弾力を与える働きがあります。年齢を重ねるごとに、コラーゲンやヒアルロン酸は減少していきます。そのため、若々しく健康的な肌を保つのが難しくなるのです。
少しでも肌のハリがなくなってきていると感じたら、早めにレチノールをスキンケアに取り入れるのがおすすめ。継続的に使いながら、時間をかけて肌の変化を実感していきましょう。
皮脂量のコントロール
レチノールは皮脂の過剰分泌を抑制する作用があり、脂性肌の人や混合肌の人にもおすすめの成分です。皮脂が過剰に分泌すると、毛穴詰まりやニキビの原因に。皮脂分泌をコントロールすることで、毛穴詰まりやニキビを抑えることができ、水分と油分のバランスの取れた肌に導くことができます。
ターンオーバーの促進
レチノールには、肌のターンオーバーを促進する作用があります。肌のゴワつきやくすみ、毛穴などが目立ってきたら、ターンオーバーが乱れているサインかもしれません。レチノールをスキンケアに取り入れて、ターンオーバーを促進させ肌状態を整えましょう。
レチノールの使い方・順番

ここでは、レチノールの使い方・順番を解説します。
レチノールを使うのはいつ?
レチノールは夜に使用するのがおすすめですが、朝に使用しても問題ありません。ただし、レチノールは紫外線に弱いので、日焼け止めも忘れず使用しましょう。製品によっては夜のみ使用を推奨していることもあるので、説明書・注意書きをしっかり確認してから使用しましょう。
レチノールを使う頻度は?
レチノールは、毎日使用しても基本的には問題ありません。しかし、初めて使う人や敏感肌の人は、週に3回程度を目安に必ず少量からスタートし、肌がレチノールに慣れてきた段階で徐々に使用量を増やしていくのがおすすめです。
レチノールに慣れていない状態でいきなり高濃度の製品を使ったり大量に塗布したりすると、「A反応」と呼ばれる皮むけやヒリヒリ感、赤みなどが起こる可能性があります。
肌の様子を見ながら、少しずつステップアップしていくことが、レチノールと上手につき合うコツです。
レチノールを使う順番は?
レチノールは、基本的に化粧水で肌を整えた後に使うのがおすすめです。レチノールは油性成分のため、化粧水の前に塗ると、油膜によって密閉されて水分が肌に浸透しづらくなる可能性があります。
ただし、レチノール配合の化粧水であれば、そのまま通常通り化粧水として使用して問題ありません。美容液やクリームなどのレチノール製品は、化粧水で肌に水分を与えた後に使うようにしましょう。
レチノールを使うときの注意点

レチノールは肌への働きが強い分、注意して使用しないと肌トラブルの原因になってしまいます。以下に注意して使用しましょう。
初めて使用する場合は必ず少量から
先述したように、初めて使用する場合は必ず少量から使用しましょう。特に敏感肌の人は、最初から大量に塗布するとA反応が起こりやすくなります。敏感肌ではなくても、肌の状態によってはひどいA反応の原因になってしまうため、注意して使用するようにしましょう。
初めて使用するときはレチノール誘導体がおすすめ
レチノールにも種類があります。レチノールの一種であるピュアレチノールは肌の変化を実感しやすい一方で、刺激が強く不安定な成分です。その弱点を補うために開発されたのがレチノール誘導体。安定性が高く刺激も抑えられます。
敏感肌の人や初めて使う人は、まずレチノール誘導体を少量からスタートし、肌が慣れたらピュアレチノールへの移行を検討しましょう。
日焼け止めを忘れずに
こちらも先述しましたが、朝、レチノールを使用をする場合は日焼け止めを忘れずに使用しましょう。レチノールは紫外線や熱に弱く、肌の上で化学反応が起こって肌トラブルの原因になってしまう可能性があります。
レチノールを使用する場合は、SPF30・PA++など少し高めのUVカット効果のあるものを使用して紫外線対策をしましょう。
肌荒れが起きているときは慎重に
肌荒れをしているときこそ、肌に多角的にアプローチするレチノールを使用したくなってしまうかもしれませんが、A反応で肌荒れが悪化してしまう可能性があります。肌荒れしているときは、安定性の高いレチノール誘導体を少量試してみて、肌の様子を見ましょう。
刺激を感じるなら、使用をストップしてください。肌荒れが治ってから、再度レチノールを試してみてくださいね。
レチノールのパワーを発揮させるポイント

最後に、レチノールのパワーを発揮させるポイントを紹介します。
ナイアシンアミドやヒアルロン酸などを併用する
レチノールは刺激性がある成分ですが、他の成分を組み合わせることで刺激を和らげたり、美肌作用が高まったりすることも。
例えば、ナイアシンアミドはコラーゲン生成を促進し、レチノールと同様に肌のハリや弾力を高めます。また、レチノールによる炎症を落ち着かせてくれることも。ヒアルロン酸やセラミドは高い保湿力があり、レチノールの刺激を和らげてくれるでしょう。
継続的に使用する
レチノールは継続することで、じっくりと肌に変化をもたらす成分です。使い始めは肌の変化を実感しにくいかもしれませんが、数週間から数ヶ月の継続使用により、肌のコンディションが整います。
肌の状態を見ながら、無理のないペースで継続的に続けることが大切です。
まとめ
今回はレチノールの使い方や注意点、レチノールのパワーを発揮させるためのポイントを解説しました。レチノールはパワーのある成分で、配合されている化粧品も増えてきました。ポピュラーな成分になってきたからこそ、しっかりと成分を理解して、肌の変化を楽しみながら使用してみてくださいね。