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「レチノールを使ったら皮剥けが起きた…。このまま塗り続けていいの?」レチノールについてこのような疑問を抱いている人は多いのではないでしょうか。
本記事では、以下について詳しく解説します。
- レチノールによる皮剥けの原因
- 皮剥けが続く期間
- 具体的な対策とアプローチ
レチノールへの不安を解消して、前向きな気持ちでスキンケアに取り入れていきましょう。
レチノールで皮剥けが起きるのはなぜ?

まずはレチノールを使用するとなぜ皮剥けが起こるかを詳しく解説していきます。肌の仕組みを理解し、皮剥けへの不安をやわらげましょう。
レチノールによる「A反応」とは?
レチノールには、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーを促進する働きがあります。新しい肌を作り出すために、古い角質を取り除こうとするのです。この過程で、肌表面の古い角質が剥がれ落ちる「皮剥け」が起こることがあります。これは、レチノールの使用によって起こる「A反応」といわれる反応です。
A反応は、皮剥けだけでなく、以下のような反応が起こることもあります。
- 赤み
- 乾燥
- かゆみ
A反応は肌がレチノールに反応しているサインなので、肌が悪い状態になっているという訳ではありません。また、A反応はレチノールを継続的に使用していくにつれて落ち着いていくといわれています。
ただし、広範囲の皮剥けや腫れを伴う赤み、我慢できないほどのかゆみといった過度なA反応は、肌への負担となる可能性があるため注意が必要です。
皮剥けが起こりやすい肌タイプと原因
以下に当てはまる場合、レチノールによる皮剥けが起こりやすいといわれています。
- 乾燥肌、敏感肌
- 初めてレチノールを使用する
- 高濃度製品を使用する
上記の場合、肌がレチノールに過剰に反応し、皮剥けが強く出るかもしれません。以下で解説する皮剥けが起きたときの対処法を試してみてください。
レチノールで皮剥けが起きたときは塗り続けていい?

レチノールを使用した後に皮剥けが起こると、「このまま塗り続けて良いの?」と悩んでしまいますよね。ここでは、皮剥けの状態を見極め、継続すべきかひとまず使用を控えるべきかの判断基準を具体的に解説します。
一般的な皮剥けの期間
レチノールによる皮剥けは、使い始めてから数日〜2週間程度で現れる場合が多く、ピークを迎えた後は徐々に落ち着いていくのが一般的です。しかし、肌質やレチノールの濃度によって、皮剥けの期間に個人差があります。
塗り続けるか使用を控えるかの判断軸
軽い皮剥けで、肌に赤みや痛みがない場合は、保湿をしっかりと行いながらレチノールを継続して使用しても問題ないでしょう。使用量や頻度を減らしながら、肌にレチノールを慣らすのも一つの方法です。
しかし、以下の場合は、レチノールによる刺激で肌がトラブルを起こしている可能性があります。
- 皮剥けがひどい
- ひどくしみる
- 強い痛みやかゆみがある
- 広範囲に赤みが出ている
トラブルがある場合、一度レチノールの使用を中止してください。肌状態が落ち着かなければ、早めに専門医に相談しましょう。
紫外線対策は必須
レチノール使用中は、肌が紫外線の影響を受けやすく、A反応に悪影響を与える可能性もあります。皮が剥けている場合は、より敏感な状態になっているということ。SPF20〜30以上・PA++以上の日焼け止めを毎日欠かさず塗りましょう。
レチノールの種類
レチノールにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。
種類 | 刺激 | 特徴 |
トレチノイン | 強い | 医療用で、処方薬として使用される |
ピュアレチノール | 中等度 | 医薬部外品や化粧品への配合が認められている |
レチノール誘導体 | 穏やか | 肌への刺激が少なく敏感肌でも使用しやすい |
皮剥けが強い場合は、低刺激のレチノール誘導体に変更するのも一つの方法です。肌の状態に合わせて低刺激のものから始めてみましょう。
皮剥けしづらいレチノール化粧品の選び方

最後に、皮剥けが起こりにくいレチノール化粧品の選び方を紹介します。
レチノール誘導体が配合されているものを使う
レチノールの中には、比較的刺激が少なく皮剥けを起こしにくいレチノール誘導体という種類があります。以下はレチノール誘導体の例です。
- パルミチン酸レチノール
- 酢酸レチノール
- プロピオン酸レチノール
肌への刺激が少ないため、これからレチノールを始める人や過去に皮剥けで悩んだ経験のある人におすすめです。
低濃度から始めてみる
レチノール化粧品を購入する場合は、製品濃度をチェックしましょう。アイテムによってレチノールの濃度には差があります。高濃度のものほど皮剥けが起きやすくなるので、レチノールを初めて使用する人や肌が敏感な人は、濃度の低い製品から試しましょう。
保湿成分が配合された製品を選ぶ
レチノールは肌を乾燥させやすいため、ヒアルロン酸やスクワラン、セラミドなどの保湿成分が多めに配合された製品を選ぶことで、乾燥がやわらぎます。
まとめ
皮剥けを起こす「A反応」は、レチノールが肌に反応しているということなので、必ずしも悪い状態ではありません。皮剥けの程度が軽い場合は、低刺激性のレチノール製品に切り替えたり、肌の様子を見ながら使用頻度を調整したりすることが大切です。
しかし、強い赤みや痛み、広範囲にわたる皮剥けがある場合は、無理に使用を続けずに一度休止し、皮膚科医に相談するようにしてくださいね。