バスソルトの効果的な使い方は? 魅力や使用時の注意点を解説

バスソルトの効果的な使い方は? 魅力や使用時の注意点を解説

バスソルトは、日頃のバスタイムを上質な時間にしてくれるリラックスアイテム。ギフトとしても人気を集めているアイテムの一つです。そんなバスソルトですが、実はリラックス効果以外に、美容や健康面でも役立つのをご存じでしょうか?

本記事では、バスソルトの魅力や効果的な使い方について詳しく解説していきます。

バスソルトとは

バスソルトとは、文字通り入浴時に浴槽に入れる塩のことで、入浴剤の一つです。その歴史は、なんと紀元前まで遡ります。塩の使用方法などが書かれた書物が中国で発見されたり、古代ギリシアでは「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスが海水を傷や病に使用していたと記録しているものも発見されたりしています。

古くから、癒しのためだけでなく体のためにも使用されていたことがわかりますね。

バスソルトの種類

バスソルトは主に「天然の塩を使用したバスソルト」「硫酸マグネシウムを使用したバスソルト」の2種類に分かれます。それぞれについて解説するので、チェックしていきましょう。

天然の塩を使用したバスソルト

天然塩を使用したバスソルトは、塩分濃度が高いことで有名な「死海の塩」や「ヒマラヤ岩塩」を用いるのが一般的。塩化ナトリウムを主成分としますが、塩の産地によっては他のミネラルを豊富に含むものもあり、成分構成は産地によってさまざまです。たとえばヒマラヤ岩塩は、塩化ナトリウム以外にも鉄分が多く含まれているためピンク色に見えるのが特徴的。

硫酸マグネシウムを使用したバスソルト

硫酸マグネシウムが使用されているバスソルトは「エプソムソルト」ともいわれ、イギリスのエプソムで発見されたことが由来となっています。硫酸マグネシウムと呼ばれる成分であるため、厳密には塩ではないものの見た目が塩と類似していることから「エプソム」に塩の「ソルト」をつけてエプソムソルトといわれるようになりました。欧米で多く使用されているバスソルトです。

汗をかきやすくなり、体のこりやだるさがスッと軽くなるような感覚が得られます。

バスソルトのメリット

バスソルトを使うと、香りによってリラックスできるだけでなく、体がじんわり温まったり、体がほぐれて軽くなったように感じられたり、肌がしっとりしたりと、嬉しい魅力がたくさんあります。ここでは、バスソルトを使うメリットを紹介します。

豊富なミネラルで体をじんわり温める

バスソルトに多く含まれるミネラルは神経にやさしく働きかけ、血の巡りをサポートしてくれます。体をじんわりと温めてくれるため、冷えを感じやすい方にもおすすめです。硫酸マグネシウムを使ったエプソムソルトも、血のめぐりを助けてくれます。

血の巡りがよくなることで、代謝が整いやすくなり、ダイエットのサポートにもつながります。

発汗を促して疲れをやわらげ、すっきり感をサポート

バスソルトは血の巡りを整えながら、発汗を促すことが期待できます。体を温めて汗をかくことで、体にたまった不要なものを流す手伝いをしてくれます。そのため、スポーツ後や疲れを感じたときのバスタイムにおすすめです。

疲れがやわらぎ、重だるさやむくみが軽くなったような心地よさを感じられるでしょう。

塩の力で保湿効果も

実は塩類は、肌がしっとりなめらかに整うようサポートしてくれるのをご存じでしたか?

塩類は肌のたんぱく質と結合し、肌表面に膜を作ります。この膜が肌の水分蒸散を防ぎ、肌の保湿をサポートしてくれるのです。そのため、乾燥肌の人には天然塩のバスソルトがおすすめ。

バスソルトの効果的な使い方

バスソルトは心と体を整えてくれますが、使い方を間違えてしまったら十分な効果を発揮しません。以下のポイントをしっかり押さえて、取り入れてみましょう。

使用量を守る

アイテムによってバスソルトの使用量は異なりますが、一般的な使用量は40〜50gです。初めて使用するときは体が慣れていないため、少量から試してみましょう。

浴槽温度は少しぬるめの温度が効果的

バスソルトを使うと体がぽかぽかと温まりやすくなるので、37℃〜39℃のぬるめの温度に設定するのがおすすめ。熱すぎない心地よい温度にすることで、発汗作用や温浴効果、美肌効果など十分に感じることができます。

普段は熱めのお湯に浸かっている方も、バスソルトを使用するときはのぼせないようにぬるめの温度に設定してくださいね。

入浴時間もしっかり確認

バスソルトを使用するときの入浴時間は、全身浴の場合は10分〜20分程度に。半身浴の場合は30分〜40分がおすすめです。長すぎるとのぼせやすくなってしまいますし、短すぎるとバスソルトのパワーを実感できない可能性があります。

また、バスソルトを使うと汗をかきやすくなるため、脱水症状を防ぐためにも、こまめな水分補給を忘れずに。

バスソルトを使うときの注意点

最後に、バスソルトを使うときの注意点を解説します。

浴槽の素材を確認し、使用できるか確認をする

まず大切なのが、浴槽がバスソルトを使用できるか材質かどうかチェックすること。大理石やホーロー、木材などの場合は、塩分によって傷んでしまうため天然塩のバスソルトは使用できません。エプソムソルトであれば使用できるケースがほとんどです。

追い焚き機能は避ける

天然塩のバスソルトには塩分が含まれているため、追い焚き機能を使用すると給湯器内が錆びてしまう可能性があります。間違って追い焚きをしてしまった場合はすぐに排水して、新しいお湯で満たしましょう。配管の掃除も行うことも大切です。

入浴後の掃除、洗い流しを欠かさない

バスソルトを使用した場合は、月に1回以上は配管清掃を行うようにしましょう。配管内にバスソルトの汚れがたまってしまう可能性があります。

また、浴槽内・浴室内に香料や色素がついて色素沈着が起こってしまうことも。バスソルトを使用した場合は、お湯は次の日に持ち越さず、その日のうちに洗い流すようにしましょう。

使用後のお風呂のお湯は浸かる以外には使用しない

洗髪・洗濯・掃除などにお風呂のお湯を使用する人も多いかと思いますが、バスソルトを使用したときはお湯を浸かる以外の目的で使用するのはやめましょう。バスソルトの成分によって服や洗濯機を傷めてしまったり、髪の毛も傷つけてしまう可能性があります。

まとめ

バスソルトは、上手く活用すれば美容にも健康にも心にもプラスの影響を与えてくれるアイテム。使い方や注意点を知った上で、毎日のバスタイムにぜひ取り入れてみてくださいね。

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