今回は2005年から2006年への年越し取材となりました。大晦日の夜、七ツ山地区のお寺、浄覚寺を訪ねました。このお寺は誰でも除夜の鐘をつくことができるそうです。地区の皆さんも集まってきました。まず本堂でお経をあげて、その後一人一人、祈りを込めて鐘をつきます。小雨の降る静かな山村に鐘の音が響きます。実に心洗われる新年です。
しかし、その直後に事件は起こりました! 鐘を突き終わっても誰一人帰らずに、皆さん本堂で飲んでいます。老若男女、和気あいあい。そして、若者が本堂の柱に登り始めたのです。太くて丸い柱にしがみつきながら登りくらべをしています。何でも、この柱に登れると一人前とか、柱をツルツルに磨くためだとか。私もトライしましたが、残念!登れません。と、何と!お坊さんまで衣を脱いで登り始めました。本堂が沸きます、大盛り上がりです。お坊さん曰く「お寺は決して堅苦しいとこじゃないんです、どんどん遊びに来てもらいたいのです。」 なるほど。ここには、楽しい楽しい、そして他では決して味わえない「初笑い」がありました。
宿に帰り、仮眠を取って、初日の出を見に行こう!しかし、やっとこさ雨が上がったばかり。まっ、とにかく行くだけ行ってみませう!霧の中を上っていくと、何と、「秋政展望台」は雲の上!雲海の上に素晴らしい初日を見ることができました。こんな荘厳な初日は人生初です。地元の人も初めて見たと興奮気味でした。
その帰り、初日を見にきた人達が、駐車場で、豪華な朝食をとっていました。朝から、猪肉などの焼肉です!そこで、話を聞くと、「今年は穏やかな年であってほしい」。去年の台風で家を流された被災者の方の声でした。 「家が無くなり、思い出も流された。でも、昔からの、諸塚の友人たちが助けてくれた。そして、今年から新たな思い出を作りたい。」
大きな、地域の絆で結ばれた初春でした。 |