UMKアナウンサー日記 岩下克樹
2009年07月16日
天空の架け橋
先日、お昼の仕事が終わって会社の駐車場を出た時の事。
時は雨上がりの直後で、ムワッとした湿気に満ちた駐車場はまさに梅雨の午後といった
感じでした。
「あぢー!!」
天気予報などでよく聞く“不快指数”も、これは高い数値を叩き出している事でしょう。
日の照った場所を歩くと、まるで「蒸される」感覚。
汗もジワっと滲み出してきました。
この直後の事です。
私は見ました。雨上がりの東の空に・・・
体を包む不快な空気を忘れさせてくれたのは、見事な「虹」でした。
もう何年も遭遇していなかった、天空が生み出す光の芸術です。
そういえば幼い頃、虹には触る事が出来ると信じていた私は、どこまでも虹を追いかけて
走った事がありました。
虹の根っこが伸びている方角にいくら走っても、決して到達できなかったあの夕方。
“虹は捕まえられないもの”と知った、懐かしい想い出です。
虹が地に着いている部分、そこには確かに何人もの人々が暮らしているはずですが、
誰一人として、今この瞬間に自分が虹の中に含まれているとは思わないでしょう。
身の回りの空気が七色に着色する訳では無いので、仕方がありません。
しかし、私は思いました。もしかしたら、気付かないうちに自分も、誰かが遠くで眺めた
「虹の一部」になっていた事が有るのかもしれないと。
虹を触る事は出来ないし、虹の橋を歩いて渡る事は出来ないけれど、
いつの間にかその一部に含まれている可能性は有るのかも知れません。
自分もいつか虹の一部になっていたのかも知れない、という感覚で眺める虹は、また一層、
魅力的に見えるのではないでしょうか。
将来、自分に子供が出来て、ある日、空に現れた虹を「触りたい」と言ったら、
私は次のように答えてあげるつもりです。
「そうか。お父さんも昔、虹を触りに行った事が有るとよ!
ちょっと、虹の方に行ってみようかね☆」
その後、虹を触る事が出来なくても、
“他の人が眺めた虹の中に、もしかするとお父さん達も入ってたかも知れんぞー”
という話をしてあげようと思います。


2009年07月06日
夜ニュース、緊張の中で。
短くもあり長くも感じた、その1分15秒。
アナウンサーとしてニュースに携わる姿を初めて視聴者の方にお届けしたのは、
先週 7月1日の夜ニュース でした。
以前、日記に書きましたが、このニュースデビューに向けて、6月から『パイロット版』
という、カメラを使ったニュースの練習を行ってきました。
ニュースを伝える為に必要な要素として『読む速度や声の高さ、間の取り方』などが
有る中で、 “相手に語りかけるように喋る” というのがとても難しい。
練習をしていて「普段、どう友達や親と喋ってる?そんな風に、固く、機械のようには
喋らないでしょう」と先輩方から指導して頂く中で、改めて “伝える読み” とは何なのかを
考えながら準備をしてきました。
そして臨んだ本番。
手先が冷たくなる程の緊張が先立ち、 「読む」 事に一生懸命になってしまった自分が
いました。
『読んでしまった』ので、途中で噛んだり詰まったり、とミスも出ました。
『緊張(あがってしまった)』という 自分の都合 によって、ニュースを『伝える』所まで意識が
追い付いて行けなかったのです。
こういった自分の都合を無くしてニュースを 「伝える事」 が、私の一番最初の課題と
なりました。
今週は、明日から4日間連続で夜ニュースのチャンスを頂いているので、「 伝わる 」読み
を心がけて取り組んでいきます!!





